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今野緒雪 『お釈迦様もみてる―紅か白か』 [感想>ライトノベル]

「マリア様がみてる」で時折登場するリリアンの隣の学校・花寺学院を舞台にしたお話。



これがシリーズ1作目になると思うのですが、この際「マリみて」の存在は忘れてしまった方が楽しめます。時折出てくる祐巳は祐麒の姉ぐらいの認識でいた方がいいかもしれません。

サブタイトルにもでてくる紅と白は入学式早々に部活動を文科系か運動部系かで選ぶことで決まります。が、ちょっとした事情があってこの作品の主人公に当たる祐麒にはできずにいます。この紅と白というのは一つの派閥みたいなもので、選ばずにいると学生生活にかなりの支障をきたすという感じで、祐麒も色々難儀な目に遭います。そんな中現れたのが、ギンナン王子じゃなかった、生徒会長の柏木。彼からちょっとした難題を吹っ掛けられた祐麒は?という感じかな。

読んでていて思ったのは、今時の高校生が帰宅部は不可ってアリ?ということでしょうか。烏帽子親子システムとかニックネーム呼びとか学校ならではの「世界」というのが構築されていてそこら辺は面白かったです。ただ、「マリみて」のことはさっくり忘れて読まないと素直に楽しめないかもしれない…。(私はそうだったな。完結してから読んで正解だった気がする。これが完結前だったら「こんなのんびりしたのより、あっちの続きが読みたい!」と逆切れしてただろうな)タイトルの意味もチラッと出てるかもしれない。(マリみての時は3冊目までよくわからんかったからなー)

あと、ボーイズラブ的な展開は期待しない方がいいです。一応コバルト文庫ですから(笑)
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