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いおかいつき 『未完の恋』 [感想>BL本]

タイトルに惹かれて購入。割と早い時期にゲットしていたのだが、何となく今日まで読まずに来た感じ。このあたりから花丸文庫の背表紙が微妙に変化しだしたんだっけ?当時は「何か買いにくいな」というのを感じていた記憶があります。統一性がなくなったから本棚に並べる時に何だか喧嘩しそうな感じだよな。



池山充晃(いけやまみつあき)は大手商社でも出世頭の美貌のエリートで、高校以来の二人の親友・俊平(しゅんぺい)と畑中(はたなか)を大切にしている。公私ともに充実した日々を送るが、実は心に秘密を抱えていた。それは、十年以上も俊平に寄せ続ける苦しい想い。「親友でいられればいい」そんな気持ちから俊平の結婚式のスピーチさえ引き受けた充晃だが、思いがけない俊平の離婚で危うい均衡が崩れて…。大人の男たちのせつない恋模様。(裏表紙より引用)

ジャンルとしてはサラリーマンものになるのかな。充晃は会社の憧れの部署の人に口説かれてますし。読んでて思ったのは、俊平が恐ろしく即物的なんですよね。体育会系にありがちな「考えるよりも動く」という人で、だから充晃とも身体の関係を持ってしまうわけですが、少しは考えようよ…と言いたくなる場面が何度あったことか。対する充晃は「趣味は俊平」と言うだけあって、一歩間違えばストーカー?と言うような感じで俊平に気をかけています。何か、どっちもどっちかもしれない。

最初からもう親友の位置まで来ちゃっているので、その先に進むにはどうしても躊躇ってしまうようで、充晃は「親友でいられれば」と今の関係を望みます。が、充晃の想いというのはもう一人の親友・畑中にもバレていて、しかも話が進むにつれ、俊平にも実はバレていたことを知り(だから寝ようと思ったらしい…)ます。

最後にはとりあえず円満解決になるわけですが、これはどちらかというと親友から恋人へ変わるほんの一瞬を描いた作品かな?と思いました。でも既成事実を先に作るってのはどうなんだろう…。しかも2回目は隣の部屋にはもう一人の親友がいるんじゃないのか?そんな処でおっぱじめなくとも…と思いました。一応「大人の男」なんだからさ、もう少し周囲を見ようよと言いたくなる作品でした。


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