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雪代鞠絵 『ビューティフル・サンデー』 [感想>BL本]

今日届いたゲームが意外と面白くて、
本はそっちのけでちまちまとやっています。

ゲームの話は別にして、本日の垂れ流し感想文です。
表紙イラストが寒そうで綺麗。
普段は新書サイズの本は手に取ることがないのですが、
ネットの新古書店で間違えて購入してしまいました…。
新刊で出た時から「あ、読みたいかも」とは思っていたのですが。



恭輔(きょうすけ)は大企業に勤める野心家で傲慢なエリート。専務の娘と婚約し、順風満帆な人生を歩んでいた。出世コースの一端として大阪支社へ二年間の転勤が決まり、東京を離れる前夜、恭輔は婚約者の弟で高校二年の小鳩(こばと)から突然、恋を告白される。恭輔は適当にあしらおうとするが、偶然小鳩に弱みを知られ、「大阪にいる間限定の恋人」という立場を許す羽目に。小鳩が週末毎に恭輔の元を訪れる、奇妙な遠距離恋愛が始まる。最初は小鳩を邪険にする恭輔だが、危ういほど素直で純朴な小鳩に惹かれ始める。だが小鳩は恭輔に重大な真実を隠していた――。(裏表紙より引用)

恭輔というのが、最初はとんでもなく嫌な男として描かれています。
やっていることも結構鬼畜だしな。
でも一度小鳩と音信不通になったあたりから、
どうも小鳩に対して恋愛感情らしきものを抱き始めているというか。
じわじわとですが。
小鳩のバッググラウンドを知るたびにそれが深まっている感じで、
どうもどちらかというと、
「同情から来た愛」ともとれなくもないかな。
ただ、恭輔は本当の意味での「愛」とか「恋」とかの感情を、
知らないと思うのは私だけですかね。
小鳩が「真実の愛」とやらを知らないのは最初からわかるのですが、
これは恭輔にも言えると読んでいて思いました。
「同じ穴の狢」って言うのかね、こういうのって。

考えてみれば、小鳩とそういう仲になってしまうというのは、
会社とかにバレでもしたらとんでもないことになりますよね。
今まではちゃんとそういうところは気をつけて、
相手を見つけてきた恭輔にしてみれば、リスクの高い恋愛だ。

小鳩がある意味危ういよな…。
「好きな人と会うためなら」と援助交際紛いのことをしちゃうってのがね…。
本番なしとは言ってましたが、
今時それで納得する人っているのかなあとそれがちょっと不思議でした。

きちんと気持ちが通じ合うまでの紆余曲折がよかったです。
恭輔、きっと恋愛でこんなに悩んだことなんてないんだろうな。
切な系な一冊です。
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